Ninja1000の定期点検からの・・・タイヤ交換。ここまではよかったんですが、さあいざタイヤ交換を始めようとすると・・・アクスルシャフトが何しても緩まない・・・と知恵の限り挑戦してみたけどどれもダメ・・・。最終的には時間をかけてアクスルシャフトをぶち壊してタイヤ交換を敢行しました。たまにハマってしまうバイクの整備。
こんにちは。三重のカワサキプラザ桑名の代表の今西です。
仲のいいバイク屋さんやメーカーに聞いても「うーん最後はこんな方法で」とか「あんな方法で」などいろいろ試した後に試したみては?アドバイスをもらった今回の作業。
アクスルシャフトが全く緩まない事態に遭遇しました。
アクスルシャフトっていう部品はタイヤと車体を繋ぐ棒状の部品。普段は簡単にはずすことができる部品なのですが、多分、ここ10年で一番苦戦した部品交換となりました。
簡単にいうと完全固着。錆びて固まってしまったんです。
はじめのうちは緩めればとれるだろうと・・・しかしどれだけ力をかけても緩まない・・・挙句の果てには大きなラチェットレンチが折れそうなくらいしなったのですが、それでも動かない・・・そこで次は暖めて熱膨張を利用してなんとか動かそうとしてもこれまたダメ。グリスやクレ556みたいな潤滑剤も歯がたたず、しまいには新型の冷却潤滑剤を使用してもダメ。ということでやるしかないということでアクスルシャフトの強制破壊を試みました。何本のドリルの歯が折れたことでしょうか(笑)
そして今日やっと強制破壊が完了してタイヤが車体から外れることができました。
壊すのに丸4日の歳月を費やしました。うーん大変な作業でした。
今年は特に梅雨の湿った時期が長かったせいもあり、明らかに高湿のせいで調子を崩したバイクが多発したのも事実。
しかし、ここからが問題。請求書がなかなか作りにくい修理なんですよね。明らかに車体の状況による今回の現象でも、これをそのままかかった費用で請求書って作れないんですよね。丸4日、8時間労働として、32時間。1時間あたり工賃が¥12000-なので・・・
かかった費用で請求書作ると¥384000-!!!!タイヤ交換するだけでこの金額の請求書って作ったらバイク乗りのお客さんもちろん激怒です(笑)
このように実際に運用されているバイクには時々、すごく大変な作業が被さってきたりします。しかし現場のバイク屋さんとしては・・・この手の作業全額請求できないときがあるんですよね。難しい問題です。
とりあえず、お盆休み前に強制破壊が成功して少しだけホッとした今日この頃。
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