時々、バイク屋さんは冷たい。とか個人売買のバイクを見てくれない・・・とかいろいろバイク屋さんって言われます。けどね全部直してあげたいと思う気持ちはあるんです。だってバイク好きだから。けどどうしても救えないバイクもあります。それはブラックに近い盗難バイクと思われるバイクたち。それを見るのって結構つらいんです。
三重のカワサキのバイク屋、株式会社今西マシーンテクノの代表の今西です。
あっ、サムネイル画像のZ750はイメージ写真です。文章とは全く関係ありません。
今日は初期型のZ750の車検整備を実施中です。J型と呼ばれる2004年式。新車からずっと整備させてもらっているバイクの一台。えーと15年のお付き合い!?長っす。15年前の販売担当はボクです!#バイク好きと繋がりたい #カワサキプラザ pic.twitter.com/c356N6YmXa
— 今西崇 (にんじゃ)三重のカワサキプラザ桑名 (@imanishi_mt) December 24, 2019
反対に15年近く整備させてもらっているバイク。
個人売買すべてが悪いとは思いません。僕も個人売買でモノを買う時があります。しかしバイクの個人売買は、おススメしません。なぜなら、長年バイク屋としてみてきて、「悪意のある売買」をたくさんみてきたから。
400cc以上のバイクは正直、日本には車検制度が存在するので、盗難車両における載せ替えはかなり難しいです。しかし250cc以下は・・・たまにすり抜けてブラックな盗難車の場合があります。
今回の整備依頼も、盗難車だと思われる事案。
軽二輪届け出証と車体のフレーム番号が一致しないんです。
というかフレーム番号がグラインダーで削られている・・・。
詳しくはフレーム番号がどう違うかは書きませんが、実はこの手のお話ってたまにあるんです。フレーム番号が違うということはそもそも登録して乗っていて事故でもあった日には、乗っている本人に責任が及ぶお話なんです。
それに個人売買で今回ヘッドライト球の交換依頼だったんですが、そもそもヘッドライト球が装着されていない、装着するための部品の欠損している状況なんです。
よくみたら、ヘッドライトユニット(レンズのところね)もネジで止まっていないし、ブレーキランプを点灯しない・・・。
多分整備をしていくとあっという間に数万円に整備代が膨らむ事案です。
バイク屋として、直してあげたいという気持ちはありますが、それ直す??というお話になり、見積金額を提示した日には、「そんなにお金かけれない!」「なぜ直す必要があるんですか?」と反対に我々が怒られる始末。(あっ、今回のお客さんは全然違いますよ。お話ししたときにかわいそうになったくらい)
バイクの良し悪しって正直、何年も(僕は22年バイク屋)務めていても判断が難しい時があるくらい。それなのに初めてバイク乗る人や経験がない人が個人売買でいいバイクを購入することができる確率ってどれだけ??と思います。
それでも時代の流れで個人売買はこれからも増えていくと思います。
そこでここだけはおさえて欲しいです。
個人売買で
1、必ず、書類(登録書類、廃車証など)とバイク本体の車体番号が一致しているかどうか確認しましょう。
2、バイク屋さんで整備してもらえない可能性もあるので自分で整備できるなら。
3、初めてのバイク乗りになる方は、アドバイスをきちんとしてくれるバイク屋さんで。
4、買ったあとにどんなフォロー体制をもっているバイク屋さんか見定めること
僕は思うんです。買ったバイク乗りのお客さんもかわいそうだけど、何よりそんな形にされたバイクがかわいそう。そんなかわいそうなバイクを生まないためにもしっかりとした知識をつけて個人売買して欲しいと思います。
(今回の事案は、当該フレーム番号不一致のお客様に承諾をいただき、写真を撮らせていただきました。このような事でいやな思いをする人が減りますように)
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カワサキプラザ桑名
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TEL 0594-31-5505
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