年に数回でありますが、バイクの事故により引き上げがあります。事故引き上げの際には最悪の状況を想定して、事故現場へ引き上げに行きます。事故したバイクの状況を聞き、そこから最大限の出せる物資や人員を手配して出動する。最悪ボクが出動する。小出しに戦力を出すのではなく、今できる最大限、最悪の状況を想定して行動する。今の社会情勢と同じかな。
こんにちは、三重のカワサキのバイク屋、カワサキプラザ桑名の代表の今西です。
最近は少なくなってきましたが、やはり年に何回かは事故現場に事故したバイクの引き上げを実施しております。正直、判断に迷う時もあります。休日の午後、お店はお客さんでごった返して、そして緊急の電話が鳴り、事故の一報・・・。
どれだけの物資、どれだけのスタッフを手配して現場へ急行しようか・・・めっちゃ悩みます。だって店頭のお客さんを全員無視することできないし、スタッフを全員だしたら、お店どうするの?と。
しかし、このときに思い出すのが、沢山読んだ本たち。
こんなマニアックな本を沢山読んできたんですよね(笑)
もし軍隊ならどんな判断をして軍を出動するのか?と。遭遇戦という突発的な戦闘がはじまって相手の兵力が不明とき、戦闘における戦術論で一番だめとされるのが、部隊の逐次投入といわれております。相手の兵力がこんなもんだろうという過信からじゃあとりあえずこれくらい兵力を投入しようか?あっ、これじゃ足りない、じゃあ追加で・・・と逐次投入することにより部隊間の連携がとれないのもありますが、何より遭遇戦などの部隊の逐次投入は消耗戦に持ってかれてしまう恐れがあるため、後ろの守りに問題ないと判断した場合が現在もてるだけの部隊を投入することが正しいと思います。
じゃあこれをバイク屋の緊急とされる事故引き上げの場合は・・・
事故の第一報である程度の予測は立てられます。しかし現場を見ている訳ではないので、バイクがどんな状況でどれだけの人員がいるかわからない。ということは今もてるだけの人員と物資を投入して緊急対応を実施していくという・・・。
じゃあこれを今の社会情勢になると・・・
まさに今、部隊の逐次投入が行われているような状況。さてはて、全力投入でなく逐次投入すると・・・消耗戦となり次第に相手のペースに飲み込まれていまうという・・・
難しいけどね・・・言うのは簡単だけど。
まぁ戦略論的なお話を戦術的に考えるとお話がややこしいので視点を変えるとじゃあその緊急対応のためには準備を常日頃からしておくことも重要なんです。
AがだめならばB
BがだめならばC
CがだめならばD
DがだめならばE
EがだめならばF
どれか一つがダメージを受けてもそれをバックアップできる体制つくり。これが平時における戦時の準備となると思います。
なぜこんな体制つくりをしていたか?そうです。普段の日常業務では重要とされない業務って多々あります。しかしその少しづつの時間を割いて緊急対応のためその日のために準備しておくことが重要とボクは、自分が経験した阪神大震災で学びました。
そして東日本大震災でのお店での経験。全くモノが売れなくなるという悲惨な経験。そして今までのお客さんの状況により安定しない待ちのお仕事というカタチ。これを打破しようとして今日の準備となっています。
過去の震災時も今回の社会情勢の悪化となる2月初旬、いろんな人に相談しました。
「これ今回やばくない??最悪の状況を想定して準備しないと」
「大丈夫ですよ、そんな心配しているような事は起きません!」
起きてるじゃん。想定よりもっとひどいじゃん!!楽観的に言われた言葉通りにしていなくてよかったかも・・・と思う最近。
戦争ときづくのは目の前の空間認識により戦争と思うのかな。しかしホントの戦争は虚構から現実へ、虚構の段階からすでに始まっているのであります。虚構から現実に変わった時に気づいていてはもはや遅すぎるということなのかもしれません。
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