バイクを整備すると必ず発生するのが工賃と呼ばれるもの。実は工賃って設定が非常に難しいのであります。ある程度は基準となるフラットレートというものが存在しますがそれ通りにはいかないのであります。実はね。
こんにちは、三重のカワサキのバイク屋、カワサキプラザ桑名の代表の今西です。
工賃って難しいです〜未だにバイク乗りのお客さんに請求する時に悩む時があります。ある程度は定められたフラットレートという標準工賃時間というのがメーカーが作った基準があります。
しかしこのフラットレートは…
✔︎熟練したメカニックである、その車両を熟知している
✔︎メカニック一人がその作業にかかる工賃時間を算出
✔︎状態が良いバイクに対しての工賃時間
まずはじめの熟練のメカニック…新型車の場合どうしても初めて触る場合があります。こうなると熟練と初心者も一緒です(笑)とりあえず手探りで新型車一発目は触る感じですね。いつもより緊張した整備となります。
次にメカニック一人で…これがまた難しい。整備の中にはどうしても助っ人が必要な整備ってあります。極論ですがリヤタイヤのリフトアップ。一人でもできますが安全面を考慮すると一瞬だけでも手が欲しい…またタンクを外す時なんかはやはり二人欲しいですね…特に満タン状態のタンクを車体から外す時なんて結構重労働です(笑)
そして最大の問題がコレ。状態が良いバイク…要は部品交換のバイクって状態が悪くなったから部品交換を必要として工賃時間が発生しているんです。という事はウインカー一つでも立ちごけでカウルまで割れているときなんかは、慎重にしないとカウルが余計割れてしまったり…ましてネジが折れている場合…整備するバイク事に環境って全く違うので標準化が非常に難しいのであります。
そしてついでに整備。
工賃発生とは別となるもの。あっ、タイヤの空気圧見ておこうとか、あまりにもチェーンの調子が悪そうたがらガラスアップを…立ちゴケで今回は修理見送りだけど、そのままだとサビしてしまうから応急処置としてタッチアップペンで修正しておこう…などなど。
なかなか工賃時間の設定通りいかない作業の方が多い気がします。だから実は修理なら見積もり作る時が一番大変なんです。だって詳しく見ていない状態から想定して見積もりを、作る時ってあるんです。状態がわからないけど見積もり…全て当たりで完全に把握している常連さんのバイクならいいのですが、初めて見るその人のバイクとなるとすごく難しいですね。
実際に見積もりして「これは一時間の工賃ですね」とお話となり、実際にバイク本体を見て整備して「これは二時間工賃でした」となっていろいろ問題となるのが稀にありますね。余裕持たせて工賃を見積もり設定してもパキッといきなり折れるネジもあるわけで…まあ我々バイク屋に修理入院するバイクだからこそ悩むお仕事なのかもしれませんね(笑)
これこそがまさに長年の経験で、バイク乗りのお客さんのバイクをいかに把握して、状態の想定をできるか…まだまだ先は長い(笑)
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