いろんなマフラーメーカーから社外マフラーが発売されております。その中でもカワサキのバイクに強いメーカーでBEETさんがあります。実はBEETさんのマフラーってちょっと他のメーカーと比べても少しお値段が高くなっている場合があります。有名ブランドだから・・・材質かな・・・とボク自身もおもっていましたが、コストがかかる理由はサイレンサーの作り方にこだわりがあるからみたい。なるほどね・・・。
こんにちは、三重のカワサキのバイク屋、カワサキプラザ桑名の代表の今西です。
知っているようで知らなかったお話をBEETさんからいろいろ聞ける機会がありました。長年バイク屋をしているとプライドが邪魔して聞きたくても聞けない人が多いと思いますが、ボクは興味津々でいろんな質問をさせてもらいました。
その中で昔から販売の第一線の現場で感じていたこと。
BEETさんのマフラーはちょっと高い。
なんでBEETさんのマフラーはちょっとお値段が高いのかな??と素朴な疑問がずっとありました。ボクの昔の考えでは、やはりBEETというブランド力があるからこそ高いんだろうな・・・と思っておりました。
しかし今回BEETさんにいろんな質問をしていくなかでその疑問が違うことにわかりました。
結論から言うとBEETの社外マフラーがちょっと高いのは・・・
モノ作りのこだわりが強い。
まさにこの一言に尽きると思います。
ではなぜコストアップをしてしまうのか・・・。箇条書きで書くと
✓サイレンサー内部がストレート構造にこだわっているので全機種全サイレンサーの仕様が違うから期首ごとにサイレンサーを作っている。
✓エンドバッフルで音量調整をしていないのでサイレンサーの生産性がよくない。
まさにこの二つだそうです。
BEETさんのマフラーは「パルスコーンシステム」というサイレンサー内部に壁を作らない構造であり、簡単に言うとマフラーの排気がでる穴から奥までずっとのぞける構造(簡単にいうとね)一方もうひとつのサイレンサー内部の作り方としてエンドバッフルといって、排気ののぞける穴の途中などに壁を作って音量などを抑えるやり方があります。
BEETさんが現在多様している「パルスコーンシステム」というやり方は要はサイレンサー内部のパウチングパイプが全部バイクごとに違うということなんです。
言い方悪くすると「めんどくさー」つまりバイクの機種が違うけどサイレンサーの見た目一緒じゃん!!となりそうですが、全然中身が機種ごとに違うということなんですよね。
けどこの作り方はマフラーサウンドと呼ばれる音質がよかったり、エンドバッフルの場合だと高回転域の排気効率の妨げとなるためこれこそがこだわりの職人たちが作ったマフラーだからこそ値段(製造コスト)が上がってしまうみたいです。
モノの値段はまずは消費者に受け入れられる値段を考えて試作をしていきます。しかしBEETさんは先に職人が作りたいものを作ってから「さて価格・・・」
たしかにコストはアップしますが、いいモノが生まれますわな。
マフラーメーカーの代表さんって実はこんな職人気質の人、結構いるんですよね。あと数人そんな人(メーカー)知ってます♪こだわりのBEETマフラー、今回のお話を聞いて納得です!!
(なおこのブログの一部はBEETさんから提供いただいた資料を参考にさせてもらっております)
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