カワサキのZX-6Rが進化と発展を遂げて沢山のモーターサイクルファンに愛される一台となっている今日。思えば、2003年にインジェクションを搭載してフルモデルチェンジした ZX636B と呼ばれるモデルから18年あまり。ワインに例えるならば角がとれて、飲み頃というヤツですかね。
こんにちは、三重のカワサキのバイク屋、カワサキプラザ桑名の代表の今西です。
ホント、ZX-6R乗りの方の笑顔がステキであります。250ccや400ccのモーターサイクルからアップデートしたライダー。軽さに追従するパワーを求めて購入するベテラン。誰も笑顔というか、ニヤっとしてしまう一台。そんな現行のZX-6Rですが進化してきたからこそ二面性の顔を持つ一台と思うのであります。
2003年にフルモデルチェンジしたZX-6R。それまでもZX-6Rはオールマーケット向けとしてキャブレタを装着したモデルがありましたが、この年、インジェクションを搭載してフルモデルチェンジとして生まれ変わった一台であります。他社が600ccのエンジンで販売している中、敢えてカワサキだけ636ccとモーターサイクルを楽しんでもらうために一番最適と判断してこの排気量で生産を実施しているモデル。現在もその排気量は継承されており、巷では636ccのエンジンにちなんで「ロクサンロク」と通称名が存在している一台であります。
このZX-6Rは2003年に発売された当初、今でも覚えております。特にこのZX636B型はじゃじゃ馬だった
です。暴れ馬がよく似合う言葉でありました。今の現行の販売している2021年モデルのZX-6Rと引けをとらないくらい速いんです。軽く感じるんです。
しかし、今思えば乗りにくい。乗る前に気合いを入れて全集中しないと吹っ飛びそうなモーターサイクルでありました。今でこそ、パワーモードやカワサキトラクションコントロールが搭載されているので安心安全がかなり高いですが、当時は車体にはそのやうな安全安心な装置がまだ搭載されていなくて、要はライダーの脳で安全に曲がるために演算をしなくてはいけないから大変であり、そして車体もまだ今の車体剛性とは全く違う雰囲気であり、乗りこなすというより、乗らせてもらってます。とボクはいつも車体に語りかけておりました。
そんなZX-6Rは常に進化を遂げて現行のモデルに。
じゃじゃ馬感は実は残ってあるんですよね。けどオトナになったのですぐに手の内を見せないというのに変わったと感じております。つまり、こう考査すると2003年モデルはじゃじゃ馬の未成年、またはオラオラ感が強い思春期。それが今やオトナとなりちょっとくらいでは手の内を見せない素敵なドレスが似合うエレガントで魅力的な人に変わった感じなのであります。しかしこのオトナもちょっと本心を許す相棒と永く遊ぶとどんどんと昔のじゃじゃ馬だった性格本性が見えてくるのであります。
つまりある程度乗る(距離を重ねる)とどんどん慣れてくるからフルパワーモードで操作していく過程で、あれ、大人しいと感じていたZX-6Rが昔から受け継がれている本性のじゃじゃ馬感がでて乗る者にとって乗る楽しみ、操る楽しみが二倍にも三倍にも化ける一台なのであります。
全ての型、年式を見て乗って触って、この進化していく過程がまた面白くもあり、楽しみな毎日に繋がっていくのであります。
このいい意味でのじゃじゃ馬感、カワサキの開発陣からのこそっと忍ばせた挑戦状みたいだと私は思うんです。
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