カスタムバイクの修理の難しさ。

今日はなんだかイロイロと忙しい一日でした~♪そんな中整備入庫が数台あり、久しぶりに知恵を使うお仕事です。なにせ何がついているのか・・・分からない(笑)つまりカスタムしてあると、部品交換の際に何の部品を採用しているのか分からなくなってしまうことがあるというお話。



こんにちは、三重のカワサキのバイク屋、代表の今西です。

今日の入庫のバイクでZX-10が久しぶりに入庫しました。

ZX-10とは、ZZR1100が発売される前に1989~1990年の2年間だけだったかな?短い時間だけ発売されたカワサキのバイクです。

今回のお仕事の依頼は・・・チェーン交換とスプロケ交換。

さて、ここで問題が・・・


こういうこと。この写真だけで問題点が分かったら、十分に知識がある人(笑)

簡単に言うと、18インチのホイールタイヤから、17インチのタイヤホイールに変更しているんですよね・・・。しかも何かのカワサキ純正ホイール。

実はちょっと前のバイクにはこんなカスタムしているバイクがけっこうあります。

当時、タイヤのサイズは18インチというのが存在して、よくタイヤの表記で「180/50-17」みたいにバイクは言いますよね。この最後の数字の17がインチを表します。90年代は18インチのタイヤが結構まだ存在してタイヤ交換にもそれほど苦労しなかったのですが、90年代後半から17インチへの統一化がバイクに増えてきて、いつの間にか18インチのモデルは少なくなってきました。

↑上のパーツリストがZX-10の当時のパーツリスト。リヤタイヤが18インチ表記しています。


で何が問題なの?ここからが問題なんです。ホイールが何のどの機種から転用されたのか不明という点。例えば長年このバイクを所有して所有者がカスタムしたなからば、どのホイールを使ってどのようにカスタムしたか・・・わかるんですが、今回は他店で中古で買われたバイク・・・。つまりどの機種どのバイクから転用したか不明なんです。


バイクって機種ごとに部品が違うという点があります。

例えば、ホイールも似ているようで違うし、もちろんスプロケも取付穴の位置と角度が機種ごとに変化していきます。


じゃあ、どのように部品を調達していくか・・・ここからが長年の知識の出番です。

今回のホイールは、多分、ZZR400K型もしくはN型と呼ばれるバイクから転用している可能性が高い。理由は、当時ZZR400K型もしくはN型のホイールの転用カスタムが流行っていたから。でも実は同じZZR400でもK型とN型はハブの形状が一部にているようでちょっと違う・・・ということで、1個1個分解していきながら部品検索をしていく感じとなっていきます。

段取りとして、ホイール分解→ホイールの機種特定→ハブダンパによる部品確定→スプロケ部品の特定とチェーンリンクと丁数の適正算出計算→チェーンラインの平行化の確認→取付部品の調達→部品取付→走行テスト→最終点検・・・・という感じ・・・。ながいみちのりだ!!!!!!!!


ということになります。

ということで久しぶりに頭をひねっています。なぜならメーカーのパーツリストって寸法ってどのメーカーも記載していないんです(笑)メーカーには設計図面があるので寸法はわかるはずですが、そんなの頂戴と言って絶対にでてこないので。(当たり前ですが)


ということでバラバラにしながら、今までの経験と知識でしっかりと部品交換を完遂していきたいと思います。ただ一つ・・・現在ついているスプロケットがどうしても純正装着のバイクが発見できない・・・ZZR400の後期型は52丁だったような気がするし・・・前期型は42丁あたりだった気がするし・・・。う~ん45丁がついているんですが、流用先がイマイチ探しても心当たりも薄い・・・う~ん・・・。


まぁ一晩考えてみま~す!!それにしてもマニアックすぎる話・・・・多分ほとんどの人がついてこれない話でしょうね・・・・(笑)



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サザンが大好き、ワインも大好き、もちろんバイクも(笑)アニメからミリタリーまで幅広い多趣味です!愛車はNinja1000お店も遊びが中心♪沢山のイベントをしてます!三重県桑名のカワサキプラザ桑名 今西マシーンテクノ社長です。

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