インジェクタ(燃料噴射装置、別名Fiとも)の清掃は必ずインジェクタの整備ができるバイク屋さんで実施してくださいね。よくわからないまま個人、バイク乗りのお客さんがしてしまうと壊してしまう場合があります。なぜなら、清掃の方法を間違えるとインジェクタ交換(4気筒のバイクなら10万円以上するよ)となってしまうので。この部品は必ずバイク屋さん専門家であるメカニックさんへ♪
こんにちは。三重のカワサキのバイク屋、カワサキプラザ桑名の代表の今西です。
今日、Twitterでツイートしたことの補足となります。今日のツイートの一つで
昔のバイク、キャブレタみたいに掃除しなくていいよね!
— 今西崇 (にんじゃ)三重のカワサキプラザ桑名 (@imanishi_mt) March 24, 2019
じゃなくインジェクタも掃除が必要です。結構内部は汚れるから。ただここの清掃は専門家に依頼してね。イロイロと決まりごとがあるから。清掃するとアイドリングが良くなるかな。#バイク好きと繋がりたい pic.twitter.com/JT3YFU8gdN
あー!そんなんだ!!!ということでインジャクタ清掃をバイク乗りの方がいきなり始めてしまうと壊してしまう場合があるのでちょっとブログにしておいた方がいいかな・・・と思いました。自己完結ですべて自分で整備ができる人やメカニックの整備士の資格をもっていてすべて責任が自己完結できるならいいんですが・・・ちょっと専門的な知識と分解作業でミスをするとエンジンがかからなくなったり、Fiエラーが出たりとトラブルがでてしまいます。だからボクは専門家であるバイク屋に依頼して欲しいと思います。
さて、なぜインジャクタの清掃は専門家の方がいいかというと以下の点です。
✔分解整備で結構基幹部品の取り外しが発生してFiエラーが発生したりする。
✔いろんなところに圧力がかかる仕組みなので部品を外す時に結構外しにくい(固いんですよね、例えばフューエルポンプホース)それで力任せに外して壊してしまう。
✔インジェクタ清掃をしていると思ったら余計なところまでやりすぎて壊してしまう。
まぁこんなところでしょうかね。もう少し解説すると、
1つ目ですが最近のバイクはバイクのあちこち基幹部品にセンサがついています。そのセンサの配線って結構細かったりします。よくあるのが断線。無理に取り付けたり取り外したりして断線しているんですよね。途中で断線は修理できるけど、センサの付け根で断線していると部品交換となる場合があります。結構修理依頼でこの手の話あります。
2つ目ですが、部品が外しにくくなっております。フューエルポンプのホース連結部や、得クリーナボックス、ダイレクトイグニッション式のプラグキャップなど。力任せにははずせるんですが、壊しちゃうときも多々。じゃあ部品交換で!と簡単にいかない部品も存在します。特に機種によってはフューエルポンプの接続部のクリップがフューエルポンプASSYと一緒にしか注文できない機種があり、部品的には数百円で買えそうな部品でもASSY部品注文になるとフューエルポンプだけで数万円となる場合があります。
3つ目ですが、これはちょっと前の機種。記憶があいまいでたしかZX-12Rなんかがそうじゃなかったかな・・・ちょっと前のインジェクションモデルは内臓されているバタフライバルブ(アクセルに連動して動くフタ)の密閉するところにシリコンやゴム系のパッキンが塗布されている車両があるんです。要はバタフライバルブとシリコンゴムのところでインジェクタボディの完全密閉をしているんですが、実はこのゴム系の部品が、インジェクタークリーナの強力なタイプでガンガン清掃すると溶ける場合があるんです。そうなると・・・インジェクターが密閉できなくなり空燃比がめちゃくちゃになり・・・インジェクタ交換となるわけ。あと笑えない話で・・・インジェクタ清掃中にモノを落としてしまい、インジェクタからエンジンのバルブのところにモノが落ちた!!(ボルトナットが落ちたと連想してね)
とね(笑)もうね、お客さんには悪いけど吹き出しそうになった。
バイクを自分でメンテナンスするのも一つの楽しみでもありますが、実際に整備を依頼される点検整備以外の修理のうち、3分の1くらいが自分で整備して調子が悪くなった、又は壊れてしまった。ということなんです。
ボクはこんな持論です。「もちはもち屋」
まぁ一応バイク屋していますので、うちはできます!
カワサキプラザ桑名 (株式会社今西マシーンテクノ)
〒511-0912 三重県桑名市星川889-1
[定休日]毎週月曜、第2日曜日 [営業時間]10:00~19:00
電話 0594-31-5505 FAX 0594-31-5959
0コメント